ピストン輸送

2019.06.17 Monday 21:59
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    スズメ幼稚園最大の苦難、札幌まつりが終わった。



    毎年、札幌まつりの間は天気が悪い。昨日などずっと強い雨が降りつづき、風も強かったから寒かった。



    そんな中を、今年も札幌市民は浴衣姿でまつりの露店めぐりに繰り出していた。浴衣は暑い時に着るものであって、上着が必要な時期の衣類ではない。



    だが、短い夏を満喫するという大義名分のもと、北海道人は気温10℃台の悪天候の日に浴衣を着て歩き、ことあるごとにバカ騒ぎを繰り返し、ハメをはずしまくる。本州出身の僕は、そんな北海道人の浮かれた夏にはなじめず、毎年完全にドン引きしている。



    物には限度があり、こんなバカげた夏の過ごし方をしているから、夏に北海道を旅行すると北海道女はお股がユルユルでヤリ放題だなどとバカにされるのだ。



    まつり期間中、スズメ幼稚園は開園休業状態だ。育ち盛りのチビチュ!たちが心配だが、露店が立ち並ぶエリアは人間だけでなく残飯目当てのゴキブリカラスがワンサカいるから、スズメどもはスズメ公園の外周部やスズメ公園の外に避難している。



    避難先に僕が現れると、待ってましたとばかりにスズメパンのピストン輸送を始める。人間がいくら浮かれようと、ススメどもの命の営みは変わらない。



    今日は休みだったのが、仕事のある日よりも早くスズメ公園に向かった。浮かれたおバカさんたちの消えたスズメ公園で、久しぶりにスズメどもとゆっくり向き合いたかった。



    スズメ公園では、例年どおり夜を徹して露店の撤収が行われ、僕が着いた時にはほぼ撤収が完了していた。



    チンタラチンタラいつまでも撤収しない盆栽市とは大違いだが、露店の場合は次の出店場所に大急ぎで向かうからであって、露店商が偉いワケではない。



    露店はなくなったが、テント小屋はまだ残っており、ゴミも散乱している。



    天気も悪く、雨が降っているうえ気温も低く、さらにキチガイじみた強風が容赦なく叩きつける。しかも、残飯目当てのゴキブリカラスが強風で揺れる木々に未練たらしく鈴なりにとまっており、スズメどもはほとんど集まってこなかった。



    カッパ姿でひととおり給食場所を巡回し、さっさと帰宅した。カッパは防寒具にもなるが、雨と強風で体が冷えきってしまい、カゼをひいたようで帰宅後は布団の中にもぐりこんだ。



    だが、ウトウトしていると窓の外から「チュイッ、チュイッ」という自宅スズメどもの催促鳴きの声が聞こえてくる。最近は、窓を閉めていても、駐輪場に僕の自転車があると在宅していると判断するらしい。



    自宅スズメも、スズメ公園のスズメも、ちゃんと僕の自転車を知っている。自宅スズメなどは、僕の自転車のカゴにとまって待ち伏せしていることもある。



    体調が悪いから、布団にもぐりこんだまま無視していると、今度は「ピリリリリッ」という怒った声が聞こえてくる。



    「バックレてねーでメシよこせ、ゴルァヽ(●*`Θ´●)ノ」と言っているらしい。



    根負けして窓を開けると、雨の中で数羽のスズメが僕を見上げている。スズメパンを投げてやるといっせいに飛びつき、やがてクチバシいっぱいにスズメパンをくわえてあわただしく飛んでゆく。



    もちろん、すぐに戻ってきてスズメパンのピストン輸送を始める。結局、日中ほとんど眠れず、夕方に寝落ちしてしまった。



    夕方の補習授業に行かなければならないが、頭が痛く熱っぽい。雨こそやんだものの、風はさらに強く吹き荒れているので断念した。



    窓を開けると、自宅スズメどもがいっせいに僕の方へ飛んできた。お待ちかねの時は、窓の下の日差し屋根まで飛んでくる。僕が寝ている間も、何度もやって来ては待っていたのだろう。


    コイツらだけなら、多少の欠食は心配ない。だか今は、食べ盛りの子スズメをかかえている。子スズメたちのために、スズメどもは雨が降ろうが槍が降ろうがエサ運びを続け、ひたすら全力で子スズメを育てる。



    結局、日が暮れるまで何度も窓を開けてスズメパンを投げ、自宅スズメどもに付き合った。スズメ公園のスズメどもが気がかりだったが、今日の天候と体調では仕方がない。



    それにしても、偉いものだとつくづく思う。誰に教わるワケでもないのに、時期が来ればちゃんと卵を産み、ヒナがかえれば必死で育て、時期が来ればちゃんと一人立ちさせる。



    実は、スズメが偉いのではない。人間以外の全ての生物が、当たり前のこととして子育てをする。



    人間だけがこんな当たり前のこともできず、子供をほったらかして毎晩飲み歩き、あげくにバカ丸出しのヤンキー小僧のオチン○ンに夢中になって、ジャマになったわずか2才の女の子をなぶり殺す。



    そんなクズ女と同じ町に住んでいる自分が情けなくなる。愛すべきスズメどもがいなければ、今すぐにでもこんな町は出たいのだが。
    category:スズメ幼稚園2019 | by:Gamera | - | -

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